このレビューはネタバレを含みます
R3.9.15 二回目。
エイダン・ギレンとニコラス・ホルトがやっぱり良い。この二人の目線、つまり“職業・殺し屋”って視点で観ると親近感すらわく。
無茶振りしてくる雇い主とかタイトなスケジュールとか、下請けの悲哀を感じるよ( ; ; )
殺しに喜びを感じる様な非リアル方向ではなく、仕事として淡々と、いやむしろ嫌々やってる感じがたまらなく良いし実際にはこんな感じなのかなあとか思えて良い。ダーティワークとはかくあるもんだよ。
ますます好きになってきたので加点!
R3.9.5初回。
郷に入った悪人が、郷の者と敵対し、地の利(その地の自然)によってぶっ殺される。
暗殺者が扱う銃器はきっちりアーミー仕様になっていて、彼等や依頼主の背景が想像できる。
近距離で頭吹っ飛ばすとどの様に脳が抉れるかをサラッと映しててギョっとなる。
銃器でキャラクターを語る、銃の凶悪性を描く(最近はどの作り手もコーディネーター入れるみたいだから特有のものでもないかも)。
この辺りがテイラー・シェリダンの節でしょうか。
脚本は軽めか。
過去作と違い舞台となる地域の問題は描いているわけでもなく。
モンタナが舞台だけど、山火事アクションのためだけの舞台選択っぽいというか。
いやそれの何が悪いのかと言われればそうなんだけども、、、。
アンジーのトラウマを抱え、自分の命を軽視する様なキャラ造形が思いっきりリーサル・ウェポン的というか90年代大味アクションヒーローっぽくってテイラー・シェリダンが携わった過去作の女性キャラと比べるとこれもまた圧倒的に軽め。
この辺は原作準拠なんだろうか。
女性と子供を傷つけるエイダン・ギレンとニコラス・ホルトが死ぬのは当然だけど、善玉ジョン・バーンサルは見せ場なく死んでくの不憫すぎ。白人男性は善人も悪人も区別なく死んでく。
いやホワイトコックを殺すのは良いとして、どうせ殺すなら飲み屋で電子タバコカップルにウザ絡みしてたパラシュート部隊のクソ共を殺せよ。
あいつらマジで許せないんだけど。何一つ役に立たないしさ。登場させる意味あんのあれ。
メディナ・センゴアはめちゃくちゃカッコ良かったんだけど、黒人の妊婦なんて今日日絶対無敵の存在でどうやっても死ぬわけ無いし、そういう余計な視点がサスペンスを薄れさせていた。
なーんて事は正直言って重箱の隅をつつく様なもんで、ラストのエイダン・ギレンがメディナ・センゴアにぶっ殺される決斗はウェスタンでシェリダン節を感じるし、そもそもテイラー・シェリダンがライトな大味アクションを撮ってくれるなんてそれはそれでご褒美なんじゃないか。
ファンだもの。
もう匂いが嗅げただけでいいんですよ。
備忘録
rollinさんレビュー読んでバーンサル×センゴア夫妻の見方がわかった。パートナーであると同時にサバイバリストとしてのバディであった。
「殺したか?」「一人殺ったわ」
そう思えばこのやり取り最高。
暴落気味だった思われていたバーンサル株が跳ねる