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カビリアの夜の私の映画のレビュー・感想・評価

カビリアの夜(1957年製作の映画)
5.0
主人公のカビリアは男に騙され続けて最終的にはもう生きていたくない!殺して!と泣き叫ぶほどにひどく傷つくんだけど、それでもこれまでのカビリアを見ていると這いつくばりながらも傷つきながらも苦境に負けながらも自分の人生を懸命に生きていくのだろうな、とおもった。人生を、懸命に生きるその姿は、格好が悪くてもそれだけでうつくしいんだ。そう思わずにはいられない映画だった。

彼女は純粋で、剥き出しの心で生きている、だからこそ悪い人間に騙されたり笑い者にされたりするんだけど でも彼女はとてもうつくしい心の持ち主で、とても魅力的なんだよね。どんなに、死にたいほどに傷ついても、人は生きていくほかない、と 泥まみれになりながらも立ち上がって歩くカビリア。涙を流しながらも微笑む最後の表情がとてもうつくしいとおもった。

カビリアを騙す男は人の子なのか?と思わずにはいられない。鬼。外道!
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