ほんとうに感動した。ひとかたまりの、熱気を帯びた、表面の微かに、震える風が、おれの中でふつふつと、湧き上がってくる、色んな色を纏っている、感情という感情を、一旦ぐちゃぐちゃに撹拌してきて、しかし、映…
>>続きを読む川に突き落とされる冒頭場面に衝撃受けた。死にかけて、びしょびしょのまま逆さまにされるカビリア。まるで『河内カルメン』のような、面白悲し切ない。カビリアの厚かましさに笑い、なぜ彼女はこんな目にあわなけ…
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どこまでも続いているかと錯覚するような抜けた映像美。
そしてやっぱり脚本が見事だし、神の存在が相当効いている。物語の中心に置かないながらも、その按配が完璧。我々でさえ彼女に対してのシンパシーを抱く構…
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カビリアの挙動にチャップリン的なユーモアが感じられて良い。ラツァリに車に乗せられた時とか。踊りを踊る姿も好き。
フェリーニは神との距離感が凄く丁度良いバランスの人だなとつくづく思う。
神を信じない…
「もう終わりだと思うのも、さあはじまりだと思うのも、どちらも自分である」(フェリーニの言葉)偽善的な人の中にも良心的な部分があり、良心的な人の中にも偽善的な部分がある。それを、どう捉えるか。結局は、…
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