キッチー

カビリアの夜のキッチーのレビュー・感想・評価

カビリアの夜(1957年製作の映画)
4.2
ジュリエッタ・マッシーナ~♪いいですね~
映画「道」が彼女が33才の時の公開で、今作は36才の時...
今作では男に騙される娼婦の役、見事でした。「道」のジェルソミーナとは全然違うカビリアという女性...普通に幸せになりたいだけなのに...とにかく切ないのです

男に川へ突き落とされ、お金を取られる、とんでもない話から始まり、たまたま入った小屋では催眠術をかけられたり、人の良いところを見せますが、結局、騙される側の人間なんですよね。

途中でスターに拾われて一夜を明かすシークェンスも挟まれていますが、これまた人の良さが感じられる話で、嬉しそうなカビリアの表情が素敵でした。あと、彼女のダンスシーンが度々あるのもいいですね~。
そして、どんなに酷い目にあっても、きっと立ち直っていくんだろうな~って思える強さがあるのもいいんですよね。

ちょっとおバカな役が多いけど、子供のように純真で、見ていて飽きない可愛いコメディエンヌ、だけど彼女の存在感、そして切なくさせる演技、大好きです。
キッチー

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