会話しているだけなのに、なぜこんなにも面白いのか！
感情をあえて入れない棒読みの演技と、感情を込めた演技。その違いでこんなにも台詞が頭にすんなり入ってくるのか、と新しい発見。ちなみに私は前者の方が、本を読んでいる感覚ですらすらと台詞が入ってきて、読書と映画、同時に味わっているような新しい映画体験でした。
読書感覚の映画、という点では2作目の「扉は開けたままで」が、官能小説のようなエロスもありつつ映画らしい落ちもあり、この見せ方に合っていてとても好きでした。何もしない人が成功し、自分の弱さに向き合いちゃんと生きてる人が幸せになれない不条理さも描いていて、短編なのに感じることがすごく多かった。
あと、皆さん書いているけど、1作目の芽衣子のアップシーンすごくいい！時間にゆっくり殺されていく、この感覚も痛いほどよく分かる。
3作とも非常に見応えがあり、楽しみに待った甲斐がありました！もう一度観てじっくり台詞を噛みしめたい…
