偶然と想像のふぁんたずまのネタバレレビュー・内容・結末

1本目。古川琴音さんの放つ、独特でびっくりさせられるような(僕は女子中学生とかなのかな、と思ってたから全然そうじゃなくてびっくりしたし、この役にキャスティングするのやば…となる)存在感に圧倒させられる時間だったかもしれない。

2本目。やっぱりこちらでも俳優をいかなる存在感を持つ存在として演出するか、みたいなことをすごい感じたりする。『仮面ライダーエグゼイド』の印象がすごく強いので、すごく綺麗な顔をしていて背が高く、それこそ人間じゃなくてゲームのキャラだ、って言われて他の俳優と並んでもしょうみ違和感がないような(スター的な)存在感を持つ俳優として甲斐くんを受容していたのだけれど、ここではそんなの微塵も感じさせないというか、どこにでもいる(どこにでもいる、と形容したけど、そういった人々と直接関わり合いになることがほとんどないので、自分が持つそういうイメージの投影にほかならない、のかもしれない)セックスと単位と就職のことしか考えていないどうしようもない大学生→社会人にしか見えなくてすごかった。ラスト、横浜の一番いいところを走っているらしきバス(『PASSION』でも印象的なロケーションだ)を、甲斐くんに突然キスして降りていく森郁月さんの美しさのえげつなさがある。