このレビューはネタバレを含みます
登場人物がほんとうにマジで4人しかいないの、成長や異性愛(ひいては性的欲望それ自体)から閉鎖されたアジール的空間を作り出すことに本気すぎて圧巻だ。
少女に少年やその同性愛を演じてもらう作品として、演じ>>続きを読む
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いくらなんでも映画としてのバランスが歪で、変すぎてすごかった
のびのびとした学校と画一化させる予備校教育、どこか人情味あふれてノスタルジックな在りし日の生活(そちら側につく教師が福岡弁を話すのもわ>>続きを読む
日本なんだけどどことなく日本ではない感じの場所を描く空気感。日本映画というよりは同時期のアジア映画という文脈の中で見られるべきだという感想を見かけて何だか納得した(全然アジア映画観れていないのであれだ>>続きを読む
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無邪気に遊んでいる娘の映像を見せつけつつ、香川が新聞記事を淡々と読み上げていくシーン、やばすぎる。映像で発狂するという因果。
謎の塾のシーンは異様さと恐ろしさを駆り立てるようなところがあってすごくい>>続きを読む
予備知識がもっとあったらおもしろかったんだろうな……さすがに特定の文脈に規定されすぎている気もして
オーディオコメンタリーの先駆けみたいにみんなでコメントしながら残された作品を観るシーンと、裸体に映>>続きを読む
呈示される顔が痛烈な印象を残す映画だった。時として特殊効果を交えながら。
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今ここにある秩序の外側に出て行くことができないという閉塞感(というか絶望感)。性的なものや暴力でさえそうで……という話だと思うんだけど、同時にある種の遂行的矛盾があるような気もしなくはないというか、露>>続きを読む
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他二本について、オールナイトで観てしまったことを後悔し、絶対再見しないとな……という思いに駆られているんだけど(眠く作っているとはいえ集中力が切れることを推奨しているわけでは決してないな、と)、一本目>>続きを読む
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黒沢映画かなこれ……特殊効果を駆使しまくった露骨なグロシーン(ちゃんと映してしまう)の連続とか、広い範囲を映す長回しがあまりない短めの・近めのカットの連続であることとか、普通に怪物が怖いとか。伊丹の干>>続きを読む
呪いのビデオももちろん怖いんだけど、映像を撮影する映像は他に何度も挿入されていて、それも呪いのビデオと近しいものとして扱われている気がした。映像に映し出されている人間の幽霊性・この世のものでなさ。
若松映画を2本見て、性行為の場面であっても男があんまり脱がないんだな…という感想になったし(女に快を与えて服従させる性器に還元されている、と言えるかもしれない。自らもまた女に快を与えられる存在であるこ>>続きを読む
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比較的とりとめもない映画に思えてしまったが、比較的しょうもない「大人の」恋愛をなんかいろいろやっているなかに挟まる北海道のエピソードは鮮烈だ(子どものようにはしゃぐ主人公たち、他の場面でも流れているク>>続きを読む
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冒頭において、襲われかけて半裸で全力で都市のなかを駆け抜ける女性(おそらくゲリラ撮影なんだろうけど……)。その姿は、平板な都市の中において野蛮なものが現出してしまっているという印象を強く与える者だった>>続きを読む
生まれた直後のホームムービーを見て過去を振り返る三人と、自分たちが生まれる前のおやきょうだいの姿を見て母の歌を受け継いでいく二人。そこによりそう鑑賞者たち。
三面スクリーンでの上映が持つ効果は、同時>>続きを読む
過去にあった出来事とか人々とかの記憶が失われないように、ため込んでいくこと(≒過去の即自的保存??)は、それ自体として重要なものとしてみなすような考え方が、つまり、その記憶が未来の人々に参照されさらに>>続きを読む
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もちろん流石にそこまでではないんだけど、最後の最後にどんでん返しで「実はこれまでのあれは全部、特攻隊から生還した人間がトラウマを抱え怯えながらもなんとか生きて幸せを掴むに至る、っていう過程を怪獣映画的>>続きを読む
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一本目は子どもを理想化していない感じがあって好きだった(3.8)。子どもが巻き起こすパニックが大人を邪魔してその制度を侵犯して…みたいな話をしばしば見るし(そこにぬぐいがたい魅力を感じるのは事実だ)、>>続きを読む
沢田研二の声の映画な感じがすごくした。お葉の声と存在感もかなりよかった。
小津見たことないのに見るという大罪を犯した。だから小津っぽさを笑うというよりは、「これが小津っぽさなんだ……」という認識と一緒に見てしまった(現代口語演劇って小津的なんだな…とこれを見てはじめて思った>>続きを読む
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いろいろな話をします。
性行為はこのように視覚的に表象されるものであるという規範(というか慣例?)の総体。(言うまでもなく男性の視覚的快楽と密接に結びついている)それらを前提としつつ、そこから逸脱す>>続きを読む
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未成年における性的身体への困惑とその受容、みたいな主題に注目して見てしまうところはもちろんあった。生殖しうる身体みたいなものとともに行動しつつも(デート、売春)、死への好奇心を中心とする小さな共同体は>>続きを読む