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他二本について、オールナイトで観てしまったことを後悔し、絶対再見しないとな……という思いに駆られているんだけど(眠く作っているとはいえ集中力が切れることを推奨しているわけでは決してないな、と)、一本目>>続きを読む
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黒沢映画かなこれ……特殊効果を駆使しまくった露骨なグロシーン(ちゃんと映してしまう)の連続とか、広い範囲を映す長回しがあまりない短めの・近めのカットの連続であることとか、普通に怪物が怖いとか。伊丹の干>>続きを読む
若松映画を2本見て、男があんまり脱がないんだな…という感想になったし(女に快を与えて服従させる性器に還元されている、と言えるかもしれない。自らもまた女に快を与えられる存在であることを明らかにしてしまう>>続きを読む
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比較的とりとめもない映画に思えてしまったが、比較的しょうもない「大人の」恋愛をなんかいろいろやっているなかに挟まる北海道のエピソードは鮮烈だ(子どものようにはしゃぐ主人公たち、他の場面でも流れているク>>続きを読む
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冒頭において、襲われかけて半裸で全力で都市のなかを駆け抜ける女性(おそらくゲリラ撮影なんだろうけど……)。その姿は、平板な都市の中において野蛮なものが現出してしまっているという印象を強く与える者だった>>続きを読む
生まれた直後のホームムービーを見て過去を振り返る三人と、自分たちが生まれる前のおやきょうだいの姿を見て母の歌を受け継いでいく二人。そこによりそう鑑賞者たち。
三面スクリーンでの上映が持つ効果は、同時>>続きを読む
過去にあった出来事とか人々とかの記憶が失われないように、ため込んでいくこと(≒過去の即自的保存??)は、それ自体として重要なものとしてみなすような考え方が、つまり、その記憶が未来の人々に参照されさらに>>続きを読む
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もちろん流石にそこまでではないんだけど、最後の最後にどんでん返しで「実はこれまでのあれは全部、特攻隊から生還した人間がトラウマを抱え怯えながらもなんとか生きて幸せを掴むに至る、っていう過程を怪獣映画的>>続きを読む
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一本目は子どもを理想化していない感じがあって好きだった(3.8)。子どもが巻き起こすパニックが大人を邪魔してその制度を侵犯して…みたいな話をしばしば見るし(そこにぬぐいがたい魅力を感じるのは事実だ)、>>続きを読む
沢田研二の声の映画な感じがすごくした。お葉の声と存在感もかなりよかった。
小津見たことないのに見るという大罪を犯した。だから小津っぽさを笑うというよりは、「これが小津っぽさなんだ……」という認識と一緒に見てしまった(現代口語演劇って小津的なんだな…とこれを見てはじめて思った>>続きを読む
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いろいろな話をします。
性行為はこのように視覚的に表象されるものであるという規範(というか慣例?)の総体。(言うまでもなく男性の視覚的快楽と密接に結びついている)それらを前提としつつ、そこから逸脱す>>続きを読む
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未成年における性的身体への困惑とその受容、みたいな主題に注目して見てしまうところはもちろんあった。生殖しうる身体みたいなものとともに行動しつつも(デート、売春)、死への好奇心を中心とする小さな共同体は>>続きを読む
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嵐のような時代も端から見りゃただのクロニクル
真理と巧が行為をしてしまった後の世界に生きているわれわれについて。二人の関係性はまあけっこうあれというか、共依存せざるを得ない状態でそうなってしまってい>>続きを読む
『風花』のところで色々書きました。
もんた&ブラザーズの良さ。あと、名美が不倫相手とわちゃつきつつことに及んでいる生活感のあるシーンが一番良かった。生活と性行為の境界がなくなっているタイプの付き合い>>続きを読む
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『風花』のところで色々書きました。
映画として変すぎる…妙な大規模セット作って悪夢的世界観にする感じ、『セーラー服と機関銃』にもあったけど、ずっとそれって感じですごく疲れるところがある(影響源はどこ>>続きを読む
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最期に徒花咲かせようじゃねえか!的なヤクザたちを止めるために組長を引き受ける話なのに、結局より派手になって遅延しただけで徒花咲かせて死んでいくという運命は何も変わらないわけで、すごく陰惨な話だ。
性>>続きを読む
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『光る女』と『ラブホテル』にも触れます。注意してください。
木村先生の論文とラストの解釈が真逆だった(僕は両親と子どものもとに戻ることを選んで浅野はあそこでお別れなのかなのかな、と思ったんだけど、>>続きを読む
ずいぶん前に見た篠原さんの個展に対する評価はいくぶん微妙なものとならざるをえなかったんだけど(前衛が最も熱かった時代、あるいは実存主義的な生・若さのエネルギーがそのまま作品における熱に直結しえた時代に>>続きを読む
役者陣の魅力でここまでもたせられるのすごい。枠組みを与えてあとは好きにやらせる、みたいなありようがだいぶ成功していたんだろうな、と思うけど、実際どういう指導だったのかとても気になる。
悪魔博士を思い>>続きを読む
切り取られるべき退屈な風景をたんたんと映す映画として提示されたのか、映されている対象は退屈だよね、って前提のもと、それを映像化によって切り取ってその深層にある豊かさを切り出す映画として提示されたのかわ>>続きを読む
『カナリア』もそうなんだけど、幼い脚を性的に見ていることをカメラワークとかで露骨に表現しちゃうのどうなんだろう、感がなくはない(子役への配慮的に)
石川浩司に出てもらったしとりあえずやたらめったらた>>続きを読む
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やられた 傑作すぎる めっちゃくちゃ時間の感覚おかしくなったし映画ってこんな嘘ついていいんだな、って気持ちもすごくあった 希望 人は神になるのか
谷村美月さんすご…となる
EDに至る終わり方本当に>>続きを読む
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区画整備された道とかを無視して走り回る存在としての子どもたちが魅力的だった(塀を乗り越えたり橋の下に落ちたり、さらに会議のお座敷を歩き回るフィールドにしてみたり)(時として超えたりする先生の中間的な性>>続きを読む
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人を殺さずにはいられない自分のサガを食べずには生きていけないワニのサガに重ねて見たり、けっこうちゃんと同情できる人物造形の殺人鬼ではあったな。赤い照明の感じもあってグロシーンとか血みどろさとかが微妙す>>続きを読む
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妄想オチなんだけど勿論それだけにとどまるような終わり方ではなくて、主人公の日常に潜在していたすべてが奇跡的にかみ合えばあの先にああなったりしうるように思われるわけで、まあ遠くからの長回しがえげつないほ>>続きを読む
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未成年的と言ってもいいような(胸を見せるシーンをあんな感じで撮れるのすごい)共同体とその終わり。
釣り人殺し屋がいつの間にかヘッドショットして殺してる乾いたシーン、グロさで言ったら全然なのに(それは>>続きを読む
サボりにサボってあれなんだけど(6月にオールナイトで観ました)、乾いた空気感と音楽のすごさが本当にものすごかった記憶はとてもある。