殺人事件の被害者と加害者の両親による対話劇
最初は当然ながら被害者側の視点で、
加害者側の父親の事務的な態度と母親の慈悲的な姿勢に苛立ちを覚える
しかし対話が進む中で見えてくるそれぞれの苦しみ、本音
話しが進む中で、理由もわからずに最悪の事態に陥ってしまった現実に意味を見出したい、という同じ思いで生きてきたことに気づいていく
相手の中に同じ苦しみを見出す
なぜ自分の子供が?
急に絶たれてしまった人生に今はあったのか?
彼らの人生が終わったことで何かが変わることを望むのではなく、
終わるまでの彼らの人生そのものを大事にして未来を生きる
前に進めないのは彼らがいないからではなく
その現実への自分達の向き合い方の問題である
ほぼ4人の対話で進んでいく中で、
こういった様々な心境の変化が素晴らしい脚本と演技によって表現されていて本当に素晴らしかった
子供を持つ親として、
本当に考えさせられる映画
まだ未消化状態