一人旅

コンティニューの一人旅のレビュー・感想・評価

コンティニュー(2021年製作の映画)
4.0
ジョー・カーナハン監督作。

アクション映画を専門とするジョー・カーナハン監督&脚本作品で、同じ日を繰り返す男の戦いを描いたSFアクションです。

ある日を境に自分が殺される日を延々と繰り返すようになった元特殊部隊員のロイ(フランク・グリロ)が、科学者の元妻が研究に関わっている軍の極秘プロジェクトの真相を追究し、事態の解決を成し遂げるべく奔走していく姿を描いたSFサスペンスアクションで、『トライアングル』(2009)や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)、『ハッピー・デス・デイ』(2017)等に連なるタイムリープ物のエンタメ作となっています。

殺される度に元の朝に戻るを繰り返しながら、少しずつ戦いのスキルと攻略法を習得し次のステージに進んでいく主人公の“レベルアップ感”がテレビゲームのプレイ感覚とリンクするユニークなSFアクションで、文字通り“死にゲー”と化した世界から抜け出せなくなった主人公の孤独な戦いが銃撃、格闘、剣術…と多彩なアクションシーンでスタイリッシュに活写されていますし、主人公の「実は銃撃より剣で刺された方が痛い」という台詞は、一般的に銃より剣が強武器として設定されがちなテレビゲームの世界観を踏襲したものとなっています。

劇中でも「ストリートファイターⅡ」のプレイシーンが盛り込まれる等、往年のテレビゲームにオマージュを捧げたタイムリープアクションで、メル・ギブソン、ナオミ・ワッツ、ミシェル・ヨーらベテラン勢が脇を固めています。
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