静かで美しく、ノスタルジックだけど瑞々しい、素敵な作品でした。
さよならを言えずに旅立ってしまったおばあちゃん。その悲しみに沈む母親。努めて普通に振る舞う父親。
母親がいなくなった朝も、どうしようママがいなくなった!ではなく、仕方ないよね…という空気で静かにそのことを受け入れている父娘が印象的だった。
そして森で出会う同じ歳の少女。
反対側に向かって歩いていったのに、見覚えのある家にたどり着く。
ここの設定が良かった。
どちらかの家に行ったら、どちらかは存在しなくなる…みたいな話がよくあるけど、この作品の中にはどちらも同時に存在していて、2人が一緒にいることを否定しない世界観だった。
よく考えたら結構ややこしい設定なのに、これと言った説明もなくすすんでいく。
なのに自然に理解出来てしまってることに驚く。上手い。
あと、パパの言葉のチョイスが好き。
「明日に瞬間移動だ」は、いつか使ってみたい✨子供いないけどw
しかし2人が可愛い。
寒い季節、新緑でもない森が、なんだかとても美しく見えるのは、そこに佇む2人の少女のせいだろうか?
「マリオン」「ネリー」。
素敵なラストシーンでした🥹
1行ネタバレ
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おばあちゃんに言えなかった「さよなら」。違う形でも言えて良かったね。