たむたむ

秘密の森の、その向こうのたむたむのレビュー・感想・評価

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
3.1
娘・母・祖母3世代を繋ぐ、喪失と癒しをテーマに綴った、『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督・脚本によるファンタジーヒューマンドラマ。

両親と共に、亡くなった祖母が住んでいた森の中にある一軒家を訪ねた、8歳の少女ネリーが森を散策していると、母と同じ名前、自分と同い年の少女と出会い、親交を深めていくが───

ランタイム80分以内で目に留まった作品(笑)
とりあえず、童話みたいな映画だなぁというのが鑑賞後の率直な感想。2人とも、あの状況を何の疑いもなく、すんなり受け入れている事がまずファンタジー。「なぜ」とか「どうして」とか疑問を抱くのは、多分ナンセンスなのかなと。

この展開は、どうやら監督自身が宮崎駿や細田守のアニメ作品から着想を得たと語っているようで、そんな雰囲気を感じられなくも無いのですが…とにかく静かーな作品。なので正直、個人的には退屈だったかな(^^;;

狙った感じのない、子供の自然な表情を捉えたシーンは微笑ましい。恐らく、特段過剰な演技指導はしていないのだろうな…と感じます。

思えば私も、先日急逝した兄に「さよなら」を言えず、2度と来ない「今度」に後悔したばかり。
ネリーのセリフは、深く胸に沁みました。。

♪”Happy Berthday to You"て万国共通曲なんだ(°_°)
たむたむ

たむたむ