ツクヨミ

イントロダクションのツクヨミのレビュー・感想・評価

イントロダクション(2020年製作の映画)
1.3
話の肝を口頭で説明し映像として省く奇抜スタイル。
医者の父を持つヨンホ青年は冬のある日.病院に呼び出され…
ホン・サンス監督作品。会話劇と固有ズームから成るサンス監督作品の中でもわりかし短めの尺の本作、見てみるとこれは本当に物語として成立しているのかと感じるほどざっくりした脚本に困惑した。
まず本作は3章立てのストーリーになっており、たぶんヨンホという青年とそれを取り巻く人々が織りなす話になっている。しかしあまり説明されない人物背景や時系列がホン・サンス史上最高にざく切りになっており、かなり理解に苦しむ作風が見て取れた。
そして今作は会話劇から察するにヨンホ青年の人生の転機を口頭で述べるが、実際に映像で見せないスタイルが特殊。なので本来映像化しないような人物の端景を眺める.もしくは日常の片隅を見つめたような作品なのかもしれない。まあホン・サンス監督作品は基本的に日常会話劇がほとんどなので、通常運転ではあるがそれにしても端折すぎ感つよつよな気がしたのは私だけだろうか…
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