りょう

イントロダクションのりょうのレビュー・感想・評価

イントロダクション(2020年製作の映画)
2.0
 ホン・サンス監督の作品は、最近では2019年の「逃げた女」を観ています。主人公の日常的な風景を切りとったような映像が印象的ですが、ほとんど記憶に残らないタイプの作品でした。
 この作品も主人公の青年の“抱擁”にまつわる3つのエピソードをそれぞれの時間軸で構成した日常的な映像でした。これといって印象的なできごとがないし、2つ目のエピソードの舞台がベルリンだった理由や、ラストシーンで海に飛びこむ彼の行動原理もわかりません。
 テーマやメッセージを理解できないまま淡々とエンディングを迎えましたが、66分という短尺でなければ観ていてキツイです。
 それでも世界的に評価されているホン・サンス監督なので、いつか理解できるといいなと思いつつ、先日の試写会を欠席してしまった「小説家の映画」なんかも観てみるつもりです。
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