ジョー

イントロダクションのジョーのレビュー・感想・評価

イントロダクション(2020年製作の映画)
3.0
 ウソだろうが演技だろうが関係ない
 男が女を抱きしめること
 それ自体が愛なんだ。

 母親の愛人、酔っぱらってよく言うよと思った。
 ただのすけべおやじが、と思った。
 常に女性をカラダを目的で抱く男。そう思った。

 母親の息子が神様に見えた。役者を目指してキスシーンができなくてやめて。
 くだんの愛人は、そんなんじゃ世間を渡ってはいけないとでも言うのだろう。
 社会に上手く出れない息子。でも、そこに神が存在する。
 ホン・サンスの世界観がうかがえる。

 親たちの勝手な都合で翻弄されている。息子はそこを超えて清らかな神の心を纏っている。
 モノクロの世界で、母親にも恋人にも、善をささやく神がいる。
ジョー

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