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白い牛のバラッドのなのネタバレレビュー・内容・結末

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

初のイラン映画鑑賞だった。まず初心者にとって、馴染みのなかったイランの風俗・生活文化・宗教観を垣間見ることができたのが楽しかった。

「死刑制度に疑問を投げかける」というのが前面に押し出された映画なのかと思って見てみたが、案外、恩をやりとりする悩める人間たちの成り行きを見て楽しむサスペンスとなっていて、見やすかった。もともとはイラン国内での上映を狙っていたというから、こういった見やすくて、たちまち政治的には見えないつくりになっているのだろう。

親切だった大家さんが、夫でない男性を家に入れた寡婦を、「ホントごめんなさいね〜」みたいなノリで住居から追い出してるの、ノリ軽すぎて衝撃だった。権利の低さとは、具体的に何を意味しているかよくわかる。

本国で上映中止になったというのが、スパイスになってる気がする。
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