ラグナロクの足音

やすらぎの森のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

やすらぎの森(2019年製作の映画)
3.6
うん良い雰囲気。社会に疲れ森の中で隠遁生活を送る老人たちの何種類かの余生を描くもの。後期高齢者同士のセックスってなかなか見られない。こう見るとケベックって天国みたいだな。彼らを追い込む山火事がいい感じに機能している。カナダ・ケベック州、人里離れた深い森にある湖のほとり。その場所にたたずむ小屋で、それぞれの理由で社会に背を向けて世捨て人となった年老いた3人の男性が愛犬たちと一緒に静かな暮らしを営んでいる。そんな彼らの前に、思いがけない来訪者が現れる。ジェルトルードという80歳の女性は、少女時代の不当な措置により精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられていた。世捨て人たちに受け入れられたジェルトルードはマリー・デネージュという新たな名前で第二の人生を踏み出した。日に日に活力を取り戻した彼女と彼らの穏やかな生活。しかし、そんな森の日常は無常であり、死の影迫ってくる。そこへかつて起こった山火事を描き自ら命を経った画家について取材をしにジャーナリストがやってくる。
ラグナロクの足音

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