ソラアユム

明け方の若者たちのソラアユムのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.6
『社会人になっても青春は終わらないでしょ』


2022年66本目
『ある夜、彼女は明け方を想う』鑑賞済み
学生から社会人になった若者たちの姿を描くドラマ作品

【総評】
 テーマについては散漫な印象を受けるが、言いたいことは何となくわかる作品。共感できない所もあるが、嫌いではない。

【良】
 すべての物事には終わりがある。学生時代の終わり、青春の終わり、恋人関係の終わり。物事の終わり=明け方と捉える感性は素敵だと思う。ある事故に対して、主人公が興奮してしまうというエピソードは秀逸だった。全体的にセンチメンタル過ぎる場面も多いが、社会人3年目の自分としてはそれなりに心に刺さる部分は多い。

【悪】
 彼女の秘密がかなり大きなノイズになってしまった気がする。後半はほとんどその秘密についての話なのだが、この部分に共感できない人が多いのでは。社会の荒波に揉まれる若者たちの姿に共感していた自分としては、後半はなんだかよく分からない方向に舵を切ったな、という印象を受けた。

【まとめ】
 中盤までは雰囲気は好きだったが、後半は冗長な気がする。


以上