なつこ

明け方の若者たちのなつこのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.6
大口叩いてはしゃいでた学生が、現実に戸惑い、もう一度人生を考える…大学から社会人になる、いちばん人生が揺れる5年間の物語。

今作に散りばめられた要素に、多くの人が自分の青春時代を思い出す瞬間を見るのではないだろうか。

私も下北のヴィレヴァン、スズナリ、自分の10代〜20代前半の思い出がオーバーラップして、一気に彼らの世界に引っ張られた。
私が通ってた頃のヴィレヴァンはもっとマニア本屋でもっとパンクだっけど(笑)

物語としてはそういう展開でしたか…。
年齢的にこのアプローチは意外でした。
初対面のときの彼女、サイフの中のぐちゃぐちゃ感がリアルw
そして誘い方も、飲みかけの缶を渡すのも(新しいのあるのに)あざとすぎる。
自分に自信ないとできないよね😂

そして、若さだな〜「好き」が勝っちゃうんだよね。
でも全部分かってて説教しない尚人はいい友達だなぁ。説教しても無意味だと分かってる。

笑ったのは石田!
学生時代の友達に、1人2人は必ずいるよね🤣私も呼び出された経験あるわw

今作の良さは、全て日常の温度で描いてること。ここ大事!ここ転換!みたいな演出がなくて、ぬるめの温度感で青い春を見つめている。ラストもとても好き。
なつこ

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