たき

明け方の若者たちのたきのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.0
観よう観ようと思ってなんとなく脳内の胸糞センサーが働いてたのでなんとなく敬遠してたブツ。

なんとなくNTRなのかとおもてたらその逆だった。
なんとなく尚人くん疑ってしまってごめんなさい。なんとなく。

会話のひとつひとつ、せりふまわしがなぜか微妙に鼻につくベクトルだったので、個人的にはハマりきらなかったのがざんねんです。
でもテーマはいつもの普遍的なやつ。大好物なやつでした。

主役ふたりの名前が一切出てこない。
クレジットもされてない。
アマプラの字幕でも、僕、彼女としか表記されない。
それはつまり、そういうこと。
何者でもないということ。

やりたいことはあるけれど、なかなか社会に認めてはもらえない。
認めてもらうどころかそれを発信する場も確保できない。
大好きな彼女との関係も、それこそ決して社会に受け入れてもらえるモノでもなく。

世界ってやつは、とかく一筋縄ではいかない。

こんなはずじゃないと管を巻いて息巻いて、ようやくこれだと思ったものも、いつのまにか乖離してゆく見失う。
それは自分が変わってしまったってこともあれば、もちろん世界が目まぐるしく変わってゆくものだから、というものもあるのでしょう。

人生は常にモラトリアム。
アイデンティティってやつは、この世の終わりにしてようやく確立できるもんなのかもしれない、とは、どこぞの偉いひとがゆうてましたでしょうか。

黒島結菜が、いよいよ整ってまいりました。
「ストレイヤーズ・クロニクル」や「サクラダリセット」の頃はまだまだ成長途上だったような気がいたしますが。その不安定な感じもまたそれはそれでよかったですが。
ここにきてドストライクもかくやの顔面に仕上がってまいりましたな。←顔面のはなしかよ。

ホテルでぐだぐだ時間を気にせず好きなコといちゃいちゃさせたら北村匠海の右に出る者はおりませんな。
たき

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