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怪人現るのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

怪人現る(1928年製作の映画)
5.0
【強敵・怪人現る】
チャーリー・バワーズが相棒の虫と一緒に屋敷に現れた怪人を捕まえる話。怪人が右から左から奥から飛び出してくる。画自体は平面的なのだが、怪人の運動でもって奥行きが生まれてくるところが良い。小さな、虫が絶対怪人がいないであろうさらに小さいものを虫眼鏡で追ったり、罠を作るも、小さすぎて全く怪人に効かない残念さ、そしてあとちょっとで捕まえられるところなのに、「もう寝る時間なのでやめます」といって去っていく鬼畜さに爆笑した。本作は、他の作品と比べて凝った脚本になっており、怪人の正体が明らかにされた後の着地点は意外であった。

それにしてもサイレント映画時代のコミカルなアクションって、今の映画だとなかなか観られないものである。たまにミュージックビデオで見かける程度だ。なので、今こそサイレント映画を追うと新しい発見があると思う。
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