ひつじにく

ボーはおそれているのひつじにくのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

開始数分で感じる「あ・・・アリ・アスターの作品だ・・・」な画面作りと、最初から最後までずーーっと続く絶妙な不安と嫌悪感、求めてたものがお出しされてとても良かったです^_^
嫌な気持ちになりたい方におすすめです!



以下、個人的な考察ものと、公式サイトの『完全分析ページ』よりネタバレ


4部構成になってる本作。
エブエブのときも章で区切られてたけど、洋画で流行ってるのかな?
私は、「家」をテーマにしたオムニバス?のようにも感じました。
中2部はいらないという意見もあるけど、私はこの中2部(特に郊外セクション)が、「絶対なんかある!次こそなんか起きる!」のドキドキゾワゾワがずっと続く感じで楽しかったですよ。

チャンネル78のくだり、てっきり外科医のおじさんに監視されてるのかと思ったら、全部母親に見られてました・・・ってことなんですね。
あと屋根裏のおっさんも、あれ兄弟が入れられてからずっと幽閉されてるの?
兄弟はボーのイマジナリーフレンドじゃないの?実際は何を見たの?
てか男根モンスターあれ何(笑)

みたいな感じの、ボー自身も喚いて泣くだけでちっともこっちに伝わってこない描写がとても多いこと。

過去二作もわりとそうでしたが、
今作は特に、何もかも不安定なボーが見る世界を体感するような視点なので、何が実際に起きているのか、何が誇張された妄想的なものなのか、ほんと〜にわからん!
ミッドサマーの時の、葉っぱの副作用で世界がおかしくなってるのなんて、ボーの世界に比べたらあまりにも簡単💐笑

ボーの見る人生を共に体験するのがこの作品だけど、
ボーもとにかく言動がおかしいもんだからポイントで共感できることはあっても、通しで見てたら「いやどうしてだよ」とツッコミを入れてしまいます。(コメディなので多分これでヨシ)

ただそれもこれも、母親がボーを監視して縛り付けて期待して失望して、それにボーの心が傷つけられた結果で原因なんだとしたら、ちょっとだけ可哀想・・・?

結局ボーは母親冷遇裁判で有罪になってしまったワケですが、
私はそうならないように親に感謝といただいた愛を返していきたいなぁと思いました。

ヘレディタリー、ミッドサマー、今作は家族や親をテーマにした非公式三部作的なものらしいので、
次回作はけっこう内容が変わったものぽいですね!楽しみ〜^_^


【追記】
ミッドサマーに続き、パンフレットの装丁が最高〜〜!
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