ふしん

ボーはおそれているのふしんのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.0
不安症の中年男性が、母親の元へ還るお話。

案の定、悪趣味で嗜虐的で不条理なストーリー。アリ・アスター監督は、ほんといい性格してますよね…。

今作、とにかく主人公が理不尽な目にあい、虐められます。ただ、彼は不安症なので、現実を描いてるのか、それとも、彼の目から観た妄想世界を描いているのかが分からない。そこに掴みどころのない悪夢のような怖さ・面白さを感じました。

また、親子の呪縛と愛憎を描いたエピソードが多く、家族というものへのトラウマ・恐怖が反映された作品にも感じます。特に終盤はゾクッとしました。序盤から伏線もはられてそうですね。この映画での家族の構図は、他のなにかに置き換えて見ることも出来そうです。

ただ、179分という長さは、正直賛否分かれそう。私は少し疲れてしまいました。
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