オッペンハイマーの半生を描いたお話。
美しさと不快さを感じる映像世界でした。特に主人公の精神が不安定になってる描写は恐ろしかったですね…。
ストーリーはテンポが早く、時系列の入れ替えもあるため、事前知識がないと追いつくのが大変かもしれません。ただ、3時間という長さでもダレずに観れたのは、テンポの良さがあったからこそな気がします。
俳優さんたちの演技合戦も見応えありましたね。キリアン・マーフィーやエミリー・ブラントはもちろんですが、ゲイリー・オールドマンが短い出演時間なのにインパクトすごかったです…。
広島・長崎の描き方に自分がショックを受けるのではないか……という点を心配してたのですが、今作はあくまでオッペンハイマーの主観が中心の物語なので、この描き方になったのも仕方ないな、と感じました。
日本に関わるお話だからこの感情が湧いたわけで。私が他国のセンシティブな歴史を扱った映画を観ているその裏でも、同じように複雑な気持ちになっている人達はいるんだよな、と再認識しました。
