みーこ

ボーはおそれているのみーこのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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ボーはおそれている。何をおそれているのか、わかりやすい答えと、その奥にある曖昧なもの。奥にはまさかね、自分が含まれるとは思わなかった。(諸説ありそう)

支離滅裂な脅迫イメージが非連続に襲ってくる冒頭。アリアスター耐性無いから肩ガチガチのアイアンマンになりながら見た。

やっとこ小休止、救われそうなのに、結局追い詰められる。中年男性にとっての女児って見ようによっては、最恐かもしれない。嫌な表現だけど、いわゆる弱者男性のしんどさがここぞと迫る。

途中のヒッピーホルガ村でのファンタジックなアニメーションにほやほやしてたら突然人間戦車が突入してくるしでホンマ止めてもろて。

やっとこ実家シーン、こんなに心臓音が怖いベッドシーンある?!幼少期に植え付けられた(鑑賞者は冒頭から)トラウマ追体験コースもそろそろ終盤。

助けられづらい男性のしんどさとか、何かしら抱えて分かりづらい人の辛さが滲んでて笑えそうで、笑えない。アルカイックぴえん顔になっちゃった。

無害な中年男性を演じる、ホアキンフェニックスのたった数秒牙を向くシーン、良かったよなぁ。でも、誰も助けない。
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