まるやま

ボーはおそれているのまるやまのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

いやーすごかった。最初からもう息苦しい。予告観過ぎてたり、変なバイアスがかかった状態で観てしまったので、オープニングから数十分、怖くてしょうがなかったけど、観ていくうちにどんどん引き込まれた。

なぜボーが、あんなに気弱な喋り方でおどおどしてるのかなってずっと思ってたけど、誰よりもまともで優しいからなんだなとわかってから、ラストのあたりがもう可哀想でしょうがなかった。

エレイヌとのベッドシーンで、頼むからもう映画このまま終わってくれと思ってしまった時点でもう、思う壺だったな…

4〜5作品くらいテイストの違う映像観せられた感じで、心がぐちゃぐちゃになってからの、ラストの裁判シーン。
明らかに異常なことが起こってるにも関わらず、黙って見守る観客達が、半ば放心状態(軽く麻痺状態)の自分の気持ちに重なる気がするな…と思ってたら、ボーの最期、そのままエンドクレジットで、ほんとにきがへんになりそうだった。
あ、ここに自分も座ってたのか…となってしまった。ちょっとダンサーインザダークのラスト観た時の気持ちに、似てる感情を持ってしまったな。

いやーえぐい。ボーがおそれているものの正体。つらい。かわいそすぎる。
まるやま

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