たむたむ

ボーはおそれているのたむたむのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.1
【ワタシも、きがへんになりそうです。】

異常な不安症を患う男が、怪死を遂げた母の元へ帰省するまでの悍ましく不可思議な冒険を描いた、アリ・アスター×ホアキン・フェニックスによるA24制作のオデッセイ・スリラー。

主演のホアキンが一体どんな思いで役に臨み、アリ・アスター監督が本作で何を伝えたかったのか。。そちらの方が興味深いですw

紛れもない悪夢のような3時間。というのも前半のくだりは、私が昔から頻繁に見る嫌な夢と良く似ていて、まさに再現映像の豪華版でも観ているような感覚でした。焦りまくるホアキンの熱演はコミカルでジワりましたし(笑)引き込まれた。

ところが中盤以降から、だんだん訳が分からなくなっていく(汗)ふと時間を確認したら、まだ半分も経ってない!マジかー!!と思いました(-。-;
もはやネタバレ厳禁とかそんな次元じゃないw
ただ、随所に伏線が散りばめられていたりするので、何度か鑑賞するうちに新しい発見が得られる楽しみはあるかも。まぁそもそも、繰り返し観れるほど手軽じゃないんだけど(^^;;

個人的には余り相性の良くないA24×アリ・アスター作品かつ、ここまでの長尺を映画館で観るのは『LOTR』以来だったにも関わらず、無事ラストまで寝落ちせず完走はできたものの…総評としては、面白くはないけどつまらなくもない、好きではないけど嫌いでもない。。といった感じ。一つだけ言えるとすれば、「めちゃくちゃ不快で疲れる」作品であることは間違いありませんw

スコアは 序盤3.6+中盤3+終盤2.7÷3 としました。
途中の唐突なアニメーションパートがメルヘン♡
終盤にきて、「あぁやっぱりこの監督はソッチに行くのか」と(笑)オジさんとオバさんのセックスシーンがあるので、家族での鑑賞には不向きかな。ジョイント部だけボカシ入ってたのなんでだろ。。

ヴァネッサ・カールトンとマライアの劇伴がエモい。
たむたむ

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