このレビューはネタバレを含みます
愛情に見返りを求め続けた母と、その愛情に毒された哀れな中年の話というイメージ。
まず冒頭、ボーの誕生から始まり、カウンセラーとの対面。家に帰ろうとすれば治安の悪い通りでヤバい奴に追いかけられ、マンションに逃げ込む。母に会いに行こうとすれば、騒音で眠れず、飛行機に乗れない。家の鍵をなくし、知らない奴らが家でドンチャン騒ぎ、風呂に入れば、家に変な奴がいて落ちてくる。とにかく不幸の連続、そしてボーが車に轢かれ、このチャプターは終了する。
次のチャプターでは轢かれたボーを救ったロジャー医師とその家族との交流に移る。母親が死に実家に帰らなければならないがなかなか帰れない。そして娘のトニーが両親をボーに取られてしまったと癇癪を起こし、ペンキを飲むという暴挙に。この場面の後を見た妻のグレースが発狂。居候していた退役軍人のジーヴスという大男に追いかけられ殺されかける。
そして森を逃げ惑う中、木に激突して気絶、次のチャプターでは、森の孤児と呼ばれる劇団との交流、実家への帰還へと話が続くが、それ以降については語らないでおく。
4チャプター構成のうち、この紹介した2チャプターだけでも何だコレ?となる人が大半ではあるが人によってはこの混沌した状況がクセになると思う。
自分は正直、もう一回観ても良いくらいの評価に落ち着いている。