このレビューはネタバレを含みます
初めてのアリ・アスター監督作品鑑賞でした!映画館で観ようか迷って尺を考えて配信を待っていたのですが、結果的によい判断だったかなと思いました。
序盤から現実と妄想(ボーからみた現実)の境目が曖昧だったので、何が事実か意識的に観ていたはずでしたが、いつの間にか訳が分からなくなりました。
断片的なエピソードを繋いで、母親の息子への異常な愛情がじわじわと明かされて、ラストにセラピストが登場した辺りで、母親がスポンサーの「トゥルーマン・ショー」的な作品だったことが明かされた時は一番恐怖を感じました。
屋根裏のシーンは何が始まったのかかなり動揺しましたが、母親が原因で抑圧していた本当の彼自身だったのかなという気がしました。
またラストの裁判でボーが被告人として断罪されることも衝撃でした。ここではじめて、これまで全て「ボーの目を通した世界」であり「ボーは被害者」という先入観が植え付けられていたのだと気づきました。
人の怖さみたいなものを感じることができる作品ですが、何度も繰り返して観る感じの作品ではないかもしれないです、、