振って振ってオトす映画
序盤はかなり吉本新喜劇のようなコメディ展開で、お笑いも大げさな振りからのオチを連発する。
途中のバレーボールのシーンは、これはいったい何を見させられているんだと思う程長いがこれもある種の振り。
そして、ある重要なシーンで今までのバカバカしい時間を全て振りに使い一気に泣かせるオチ。
そこからは、これでもか!というくらい泣かせにかかってくるし、まんまと泣いてしまった。
感動とは罪悪感である。と昔岡田斗司夫が論評していたがまさにそれの応酬。
この映画を観て、監督であり主人公のある種の自己を肯定する気持ちであったり、結果ではなく気持ちとしての救いを追体験できたと思います。
ベタな笑いで舐めて観ていたのに悔しいくらい泣かされたので高評価です。