鹿苑寺と慈照寺

鳩の撃退法の鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.8
かつて名声を得ていた天才作家・津田(藤原竜也)は自身が体験したことを小説の題材にし、それを編集者である鳥飼(土屋太鳳)に読ませるというストーリー。

劇中では津田自身が体験したことと津田の小説内の描写でどちらがどちらなのかわからなくなり、非常に混乱する作りとなっている。

作中での小道具たちも後半で活きてくるのも良い。何度も3万円と連呼するから絶対に後半に出ててくるよなと思ったらやっぱりでした。

こういう作品は好きだけれど、正直なところ1回観ただけでは細かいところはなかなか追えないですね。

ただ、津田の「小説だからこそ奇跡を起こしたい」という趣旨の台詞があり、だとしたら現実における悲惨な結末が予想できるんだけれど、そう思っていたらラストでさらに混乱しましたね。ていうことはラストのバーから雑踏に至るまでのシーンはもしや?

ちゃんと理解するためにはもう1回観ないとダメだな。かといって2回観るほどかと言われれば、うーんって感じ。