鹿苑寺と慈照寺さんの映画レビュー・感想・評価

鹿苑寺と慈照寺

鹿苑寺と慈照寺

さがす(2022年製作の映画)

4.7

佐藤二朗ということで敬遠していたけれど、本当に観て良かった。初めてといっていいくらいに佐藤二朗さんのシリアスな演技を見ました。コミカルさも忘れないのはさすが。

脇を固める伊東蒼さん、清水尋也さんも素
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.9

自閉症の妹・真理子と足が不自由な兄・良夫。頻繁に失踪する真理子をようやく見つけ出した良夫は、真理子が見知らぬ他人に身体を売ってお金をもらっていたことを知る。2人で生きていくために良夫は真理子に売春をさ>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.0

ドラマ「運勢編」、映画「ロマンス編」「プリンセス編」と続いて3作目「英雄編」が公開になったので、観てきました。

前作の感想でも書きましたが、この作品については何も考えずに頭を空っぽにして観ることにし
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

東大を卒業後、就職せずにうだつの上がらない生活をしていた和彦は、ある日、銭湯で高校の同級生・百合と出会い、「銭湯出バイトしてみたら?」と提案される。銭湯出働き始めた和彦が見たものとは?

公式の
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.5

一晩を共にした女性の家で目覚めた黒人の主人公は、街で出くわした白人警官に因縁をつけられ、拳銃で殺されるが、主人公は何度も同じ日にタイムリープしてしまう。

主人公は色々な手を尽くし何とか生き延びようと
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黒い家(1999年製作の映画)

4.1

大学生のときに原作を読んだ際にとにかく恐怖に慄いた記憶がある。クライマックスを深夜に読んだので、その相乗効果はとてつもなかった。

原作の記憶が正直なところ朧気なんだけど、本作は原作からいくつ改変した
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

期待値を上げすぎたのか……あまり面白いとは思えなかった。

体調がそこまで良くなかったのもあって、中盤以降は眠気との戦いになってしまった。3時間弱という長尺作品であることもそれに拍車をかける形に。ああ
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.8

※本作は本編「明け方の若者たち」を鑑賞後に視聴してください。

原作と映画は「僕」の視点で進むストーリーであるが、本作は原作でも映画でも描かれなかった「彼女」の視点を補完するもの。

原作や本編では「
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.4

悪い予感というのは的中するもので、自分には合わないだろうなあと思ってたらやはりそうでした。
舞台映えはするんだろうけど、映画としては微妙な感じ。(元々、舞台が原作らしい)
特に6人のノリがかなり寒い。
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.8

幸せ絶頂期と倦怠期から別離までを並行して並行して見せていく撮り方がなかなかキツい。

「俺、変わるから」と言って、本当に変わった男は見たことがないし、その言葉を信じる女もいない。

子供がいるからちゃ
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.2

【他人から注げられる視線。他者のことをどれだけ理解できているか】

冒頭でえん(松本穂香)の目のアップから始まり、続いてジュンが鏡を見つめるシーンに切り替わる。その後も劇中で何度も他者の視線に晒される
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.6

オリジナル版を観た上で本作を視聴しました。

オリジナル版が極彩色に彩られた血みどろホラーなのに対して、本作は、トム・ヨークの劇中曲も相まってテンションが抑え目かつモノクロの静かな始まり。
かと思いき
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.3

104分の映像作品の中で登場人物それぞれが亡くなったチワワちゃんとの思い出を語っていく。鑑賞者である僕は、ではチワワちゃんとはどういう人間だったのかと考えるわけだけれど、さっぱりわからない。でも、それ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

東京に生まれ、両家の箱入り娘の華子(門脇麦)は弁護士の幸一郎(高良健吾)とお見合いをする。とあるきっかけで地方の田舎街出身の美紀(水原希子)と出会う。別世界に生きる2人の選択とは?

章立てで華子と美
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.2

退屈な飲み会をたった一言が変えてしまう。
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
「彼女」に惹かれ、「彼女」と過ごした「僕」の沼のような5年間。

原作がめちゃくちゃ面白く映画化を心待ちにしていました。
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.2

なんかよくわかんなかったなあ。
中田青渚が可愛い。

以下は個人的出雑なメモ
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三崎先輩、チャラす
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

落ちこぼれの天文学者・ミンディ(レオナルド・ディカプリオ)は、教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)が地球衝突の恐れがある巨大彗星の存在を発見したことで地球滅亡を阻止するべく奔走することに>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

えっ?ハッピーエンド???
ハッピーなエンド???

そんな疑問符が点滅しまくる作品。それでもかの「ファニーゲーム」を作ったミヒャエルハネケ監督なので納得できる。

本作はエヴという少女がある事件をき
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

女子高生のミリー(キャスリン・ニュートン)と世間を恐怖に陥れる連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)の体が入れ替わる、スラッシャー映画版「君の名は」。

冒頭で登場する夜中に遊ぶ4人の男女。「ああ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

エロイーズ(トーマシン・マッケンジー)はファッションデザイナーを目指してデザインの専門学校に入学するためにロンドンへ。寮生との折り合いがつかず、お婆さんが住む一軒家の屋根裏部屋を借りることになる。一人>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

若き日のビートたけし(柳楽優弥)と師匠
である浅草芸人・深見千三郎(大泉洋)との出会い、ビートたけしが売れていくまでの物語。

世間的な知名度は高くない深見千三郎という人物を本作で初めて知ったのですが
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.1

法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は身寄りのない高齢者や判断力の衰えた高齢者を保護することを仕事としている。行政からの信頼の厚いマーラはその実、行政側と裏で繋がり、徹底的に高齢者の資産を搾取する>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

【理解したい。理解できなくても想像したい。他人事にしたくない】

マイノリティに限らず、他者のことを「理解」することは難しい。そもそも「理解」しようという努力すら怠るときがある。

本作はBL好きの腐
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

「みんな疲れていたんだと思います」

本編で象徴的に語られる台詞である。
ケースワーカーの三雲(永山瑛太)は、利根(佐藤健)に受けて手からすれば非情とも取れる発言をするなどかなり露悪的に描かれている。
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

【男の子が生まれたなら愛を教え、女の子なら世界に羽ばたけと教えます】

1989年12月、モントリオールの理工科大学で起きた銃乱射事件。
男子学生の1人がライフル銃で14人もの女学生の命を奪い、自殺し
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.5

【こんなにも熱い政治家が日本にもいたのか】

まず僕自身の政治に対するスタンスは「諦め」である。

政治に対して高尚な、理想主義的な思いを抱いていたとしても、どうせ無理だろうという諦めだ。

理想を掲
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、5つの都市の同じ夜に繰り広げられる、タクシー運転手と客のなんてことはない会話劇。

特に大きな事件が起きるわけではなく、とにかくタクシー運転手と客
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

アメリカの田舎町の警察署で働くロバートソン保安官(ビル・マーレイ)とピーターソン保安官代理(アダム・ドライバー)。平穏な日常を送る中、突如としてゾンビが出現し……。

「まずい結末になりそうだ」と劇中
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.9

ダラしない主人公ショーンは恋人リズに愛想をつかれフラれてしまう。親友のエドと夜通し飲み明かしていると、街はゾンビで溢れ地獄と化していた。

ゾンビ映画では珍しいコメディタッチでめちゃくちゃ笑えたし、そ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

【想像の斜め上を行く異次元ホラー】

前衛的と表現してもいいポスタービジュアルと予告編の攻撃力ぶりに「これはめちゃくちゃヤバい作品だ!!!」と期待値爆上がりで臨んだところ、僕の想像力なんてミジンコほど
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.2

一見幸せそうな家庭に見えるも、レスター(ケビン・スペイシー)は人生に疲れきっており、妻や娘との関係性は最悪。おまけに会社ではリストラ要因。そんな中、レスターは娘の同級生アンジェラに出会い、心を奪われて>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.4

世界的ミステリー小説「デダリュス」の世界同時発売のために9人の翻訳家がシェルターに集められた。インターネットの接続が禁止され、徹底的に情報の遮断を行う中、出版社社長に本編を流出させるとの脅迫メールが届>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.9

1967年。デトロイトで黒人たちが起こした暴動の裏で、若い警官たちが起こした黒人たちへの不当な尋問、暴力、殺人を描く。

中盤から終盤にかけて続く尋問と暴力の描写がなかなかきつい。
今の時代に生きる僕
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.3

佐藤(森山未來)はfacebookでふいにかつての恋人・かおり(伊藤沙莉)のことを見つけてしまう。

2020年から過去へ過去へと遡るように進行していく物語の中で何度も登場する「普通」という言葉。
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.9

掴みどころがなく情緒不安定であり、自分の利益のために打算的にもなれる主人公・木村愛(山田杏奈)。

そんな複雑な心情を持つ登場人物でありながらも、元来の目の奥の闇と怪しげな雰囲気を纏わせている山田杏奈
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.0

軍人を父親に持つブルーノとユダヤ人強制労働施設に収容されている少年シュムエルとのフェンス越しの対話。

8歳の幼い子供にナチスだとかユダヤ人だとか戦争だとかそんな残酷な現実なんか理解できるはずがない。
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