鹿苑寺と慈照寺

シン・ゴジラ:オルソの鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)
4.4
もう何度観たか分からないマイベスト作品「シン・ゴジラ」のモノクロ版がアマプラに来ていたので鑑賞。

やはり最高だ。前半の会議シーンの面白さと中盤以降のゴジラ凍結作戦の熱量。何度観ても傑作は傑作であり、揺るがないということを実感。

本作はモノクロ版ということで、現代劇であるにも関わらず初代ゴジラのような質感がある。特にゴジラの熱線描写は初代ゴジラを想起させる。カラー版も怖いけれど、モノクロ版も怖い。

モノクロ版だからというわけではないが、久々に鑑賞してみて感じたのが「シン・ゴジラ」はプロフェッショナルたちの人間ドラマだということ。

・部下たちをまとめあげるリーダー
・権謀術数や交渉に長けた政治家
・軍事、化学など各分野の官僚たち
・異端の生物学者
・自衛隊、警察、消防
などなど

各分野のプロが集結し、知識や知恵、経験を出し合い、各々が各々の「仕事」を遂行し、それらが昇華していくところにカタルシスがある。怪獣映画、災害シミュレーション映画としてだけでなく、色々な楽しみ方ができるから何度観ても面白いし、傑作なんだろうなあ。

以下は個人的なメモ
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定置網は何度聞いてもパワーワード過ぎておもろい笑笑

「えっ動くの?」
「そりゃ生き物だからな」

「こんなときに名前なんて、どうでもいいでしょう」

「あなたの国は誰が決めるの?」

高層ビルとビルの間から自衛隊機がゴジラに突入していくシーンが何度観ても最高。

「私は現場の報告を信じるだけです」

「やったか」はやってないのよ笑

「矢口、まずは君が落ち着け」

「この国で好きを通すのは難しい」
「ああ、僕1人じゃな」

「総理、そろそろ好きにされたらどうでしょう?」

「礼は要りません。仕事ですから」
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