える

鳩の撃退法のえるのネタバレレビュー・内容・結末

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

予告が気になってて鑑賞

120分超えと最近の邦画にしては長めで真ん中辺りちょっとダレてた。特に派手なシーンが無く、淡々と登場人物のやり取りが描写されるばかりなので余計にそう感じたのかも。

一応ミステリーなので、不可思議なことが起こってその真相に迫るストーリーなんだろう。フィクションの話のはずが段々リアルに追い付いてきて最後に現在とがっちり絡まるという展開は素直に発想の勝利と言える。ただ、その肝心のミステリーの部分が、何か分かったようで結局何一つ分かってないのである。これは原作を読めということなのかもしれないが…。こういう伏線を散りばめた作品って、その真相が明かされたり、繋がったりしたときって、ドヤ!みたいな、驚いたか?!みたいなキメのシーンがあると思うんだけど、本作にもあるにはあるんだけど、それで?うん、だけどこっちは?と言いたくなる、あんまり本筋と関係ないどうでもいい伏線でキメ!ってやってくるので観ててモヤモヤした。

しかも物語の構造上、小説家が自身に起こった話を膨らませて出来事の細部を想像して書いているというテイなので、それが本当に真相だったのかと考えれば疑問は残り続ける。特にラストシーンは、小説家が善意で救いを残すように書き変えたようなので、そこと現実が結びつかなくなって、不整合なままで終わってしまったのが納得感を減少させている。

伏線回収は丁寧で観やすかった。僕は人の顔と名前が覚えられないので、こういうあちこちに伏線がある話の場合、実はあのとき傍にこの男がいました!(顔チラ)とか、〇〇は□□と関係してました!(名前だけ出てくる)みたいな明かされ方だけでは、えーっと…誰だっけ?ってなるので全然楽しめないのだが、この映画はちゃんと前の伏線の映像を再上映してくれるのでありがたかった。どうでもいいけど笑

どうでもいいついでに、なんかやたらラブシーンが多いのだが、女性がもれなく全員ブラしたままなのがなんかちょっとシュールだった笑
ひとりだけならまだその人の趣味かもしれないが、もれなく全員下は脱いでるのにブラはしっかりしてるのは…笑
別に無くても成立しそうなシーンばかりだったので撮らなくても良かったんじゃない?笑

あと西野七瀬と森カンナがただただかわいい。

総評すると、まあ面白くないとは言わないけど、もっと面白くできたんじゃないかなというポテンシャルだけ感じる作品だった。
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