FranKa

茜色に焼かれるのFranKaのレビュー・感想・評価

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
3.9
相対的に権力を持つ者が、《弱者》を無自覚につくりあげる、その様を描いているように感じた。

(1) 権力に媚びる、勤務先の花屋の上司が腹立たしい。彼に対する、勧善懲悪的でない、良子の「仕返し」の方法がカッコよい。

(2) 誰が「味方」で、誰が「味方」でないか、その嗅覚は、人生を生き延びるうえで、とてつもなく大切な感覚だということを学んだ。

(3) ケイの父親を最後に描くことで、相対的に力をより持つものの、無自覚さが顕になっていると思う。
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