人々で賑わう遊園地で老人がひたすら罵られ虐げられ続ける映画。
老人の気持ちは老人にならなければ絶対に分からないが、若者と同じことをしようとすれば正しく其れはhorrorでしかない。
通ってきた道とは言え年齢を忘れ慣れない領域に足を踏み入れたくもなるが、一歩踏み込めば領域外が最も安全地帯だと知ることになる現実。
自分は同年代より若いんだ!と誰もが一瞬思いがちだが、他世代から見れば残念ながら相応にしか見られていない。
悲しい哉すべてに於いて衰えた老人には老人成りの楽しみ方を見つけ楽しむしかない。
しかし各世代其々の領域は存在するのは現実だが、其れでも共通の絶対領域なるものは存在すると信じたい。
世代観や人生観は絶対に埋めることは出来ないが、違う前提を互いに尊重し合えれば価値観の相違は楽しめる。
映画も同じで其の年齢にならないと理解も共感も未経験なら得ることはできないが、若い頃観た素気ない映画も老いてから観て共感することも多々有る。(其の逆の場合もまた有り)
その領域に踏み込む前に身の程を知っていれば何も問題はない、身の程を知らなければ其れはhorrorとなる..★,