『虐待の証明』、『幼い依頼人』に次ぐ韓国児童虐待ムービー。キャストの俳優さん、誰も知らんでした。主演女優のパク・ハソンさん、韓国でリメイクされたドラマ「昼顔」で主演していたそうな(日本版だと上戸彩)。
帯にスマッシュ・ヒットと謳われているが本当か疑わしいほど盛り上がらない内容笑。悪くはないんだが、既視感がすごい。しいて良かった点を挙げると、虐待の現実を訴える内容に寄せず、虐待の傷を抱えた大人の苦悩を描いたヒューマンドラマとして小粒にまとまっている点。
ドラマ「大丈夫、愛だ」ではチョ・インソンが暴力を奮う父親のトラウマに成人してからも苦しみ続ける様子が描かれたけれども、それを思い出す。
韓国ってベトナム戦争で大勢の人を殺してきた男性たちがPTSDを抱え、子どもや奥さんに暴力を奮うというケースが多いようだよね。映画『息もできない』や『七年の夜』でも主人公の父親のDVが描かれている。急速に先進国となり、国民の心のケアが後手になってしまった韓国社会の代償だと感じてしまう。
ちなみにPTSDという概念はベトナム戦争から始まったそう。
今後は「虐待」よりももう少し「家庭内暴力・大人の心の傷」に切り込んだ作品が増えても面白そうだよな...というのはあまり本作とは関係ない感想かしら笑
虐待を受けた子どもは自分も虐待をしてしまう、だから韓国から永遠にシビアな虐待は無くならないって感じちゃう。