ぴょんすけ

彼女が好きなものはのぴょんすけのネタバレレビュー・内容・結末

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

凄く好きな作品。
自分に刺さる部分が多くてこの評価に繋がったと思う。

主人公は腐女子。ゲイには理解があると自負していている。そんな彼女が好きになった相手はゲイの男の子。ゲイに理解あると思っていた自分も、実際は周りの子達と一緒で彼を理解してはいなかった。

彼がゲイだということは、彼の親友によってアウティングされてしまう。そしてゲイの彼は、自殺を図る。彼の自殺未遂を機に、彼のクラスでは話し合いが行われる。その際に、アウティングをした彼の親友の言葉が胸に刺さった。ゲイに理解あるつもりだった主人公も、クラスメイトも、みんな彼を“ゲイ“というキャラクターでしか見てないんじゃないか
という言葉。その言葉は親友だから、彼の傍にずっといたからこそわかること。

このセリフは、現代社会にも通ずるところがあると思った。それまで普通に接していても、レズだとわかれば“レズの人“、補聴器をつけていることがわかれば“耳の聞こえない人“そういうキャラクターとして枠に入れずありのままを受け入れられるといいなと思った。