このレビューはネタバレを含みます
本当にかっこいいし、おもしろいし、感動する、すごいすごいすごい。
鬼太郎観てたときの記憶ほぼなかったけど楽しめた。
息子が生きていく世界をよりよくするために身を挺して依代になるゲゲ郎がやさしくて、悲しかった。
ゲゲ郎というキャラクターが本当にいい。
白くて細くてひ弱に見えて、とても強くて心から妻を愛している。すきだぁー！
戦闘シーンばかかっこいいんだよ。迫力がすごい。
「片目が隠れているくらいがちょうどいい」ってセリフ好きだし、最後に依代になるときには「我が子が生まれる世界をこの目で見てみとうなった」って言ってて胸熱すぎる。
こんなに息子を愛しているゲゲ郎が息子を抱けなかったのは悔しいけれど、目玉親父になって息子に寄り添い続けられるんだと思うと少し救われる。
ゲゲ郎の田舎弁すきなんだよ。
一人称ワシの男性本当にいい。
水木もかっこよかった。
水木も社会的な強さを欲するずるい大人の1人で、でもそれは戦争で死ぬほど苦しい思いをして、自分が弱いから、利用される側だから守れなかったものがたくさんあったからで、それもすごくつらかった。
でも最後にはこれからの自分の地位よりも、沙代や時弥、ゲゲ郎、ゲゲ郎妻のために戦った水木は強いと思う。
人のために怒れる水木は強くて優しい。
あと煙草吸うところがいい。
煙草とスーツは本当に合う。
キャラクターデザインが本当に全員完璧なんだよ。
白肌黒髪涙ぼくろ美少女、病弱涙ぼくろ色素薄めショタ、糸目和服能力使い、幸薄顔女性、白肌細和服男性、スーツ。
オタクの好きが詰まってる。
わたしは沙代がばか好き。
良家に生まれて自由に憧れる囚われの少女。いい。覚醒して髪の毛伸びるのもとてもいい。
沙代と時弥の命は救われなかったけど、沙代は水木の、時弥はゲゲ郎のやさしさや誠実さに魂は救われたと思う。
時代背景とか舞台も鬼太郎の雰囲気に合っててとてもよかった。
血桜のシーン美しかったなぁ。
昔ながらの日本の風景がすごくいい。
閉鎖的な集落や代々伝わる風習とか、異常なほどの村意識、家族意識とかが、絶妙に気味が悪かった。
ホラー要素やミステリー要素も程よくあって、2時間ずっと面白かった。
