このレビューはネタバレを含みます
命を賭けて守ろうとした国が、こんなにも根っこが腐っているとは。水木は絶望しただろうな。
だがその事実は戦争以後からのことではなく、
それよりずっと前から腐敗しており皆それを見てみぬフリをして過ごしていたんだと気づかせてくれた幽霊族ゲゲ郎。
今みたいな時代にこうしたメッセージ性を持った映画を観れるのはすごく良いことだとおもう。
お金に地位、権力と欲にまみれた龍賀家。
まさに人間の汚い部分を濃縮したかのような一家。
ただひたすらに時ちゃんと沙代が可哀想、救いがなさすぎるよ。
でもまぁなんとなく沙代が犯人っぽいよなぁっていうのはうっすら分かりながら観てたような気がするな。
屋敷でのゲゲ郎のバトルシーンは素晴らしかった。流れるようなアクションでスピード感がすごくて見入ってしまった。
時貞キモすぎるな。めちゃくちゃ喋るし、ツバとかめちゃくちゃ飛んでるだろ。
水木とゲゲ郎が酒を呑んでから、徐々に友情とか信頼感が生まれてきて、最高のバディになっていくのはめちゃくちゃ胸熱。
スラムダンクに始まり、ブルージャイアント、マリオ、君たちはどう生きるか、サンドランド、そしてゲゲゲ。今年はアニメも熱かった。