このレビューはネタバレを含みます
昔の日本の田舎風景が綺麗。
山の上に見えた真っ赤な鳥居が物語の中で何度も出て来て、その度何となく不気味な気持ちになった。
龍賀一族の人達が沢山出て来たんだけど、こういう一族系の話は登場人物が覚えられない事が常…!って事で最初に人物の相関図を覚えてから見たのが良かったかも✨
狭い村の中で繰り広げられる事全て、“呪い”なんだろうなぁ。下衆で、醜悪で、腐りきった村や人。抗う術無く巻き込まれてしまった人達は可哀想だ。純粋だったからこそ子供2人はそれぞれ違う形なれど身体を乗っ取られてしまったようにも感じた。
ゲゲ太郎と水木の遣り取りは最初から最後まで好き。
最後、時貞に向けた「あんた、つまんねぇな。」の水木の台詞が彼の全てなように感じられたし、きっと先の人生を真っ直ぐ生きていくんだろうなぁ、と。
結局完全なるハッピーエンドで終わらなかったと個人的には思ってるけど、短い時間なれどゲゲ太郎は奥さんと暮らす事が出来たし、息子鬼太郎も生まれたし、ED後の記憶が無い中での水木の優しい人の心に触れたし、絶望EDでは無かったと思いたい。
それにしても後半は終始感動でウルウルだった( ;´꒳`;)✨
遺体結構グロめで、特に皆目玉くり抜かれたりしてる無惨な死体ながら、最後ゲゲ太郎は“目玉の親父”として生きる所が何か少し不思議な感じ。皮肉にも捉えられる。
色々と考えさせられる映画だった。