このレビューはネタバレを含みます
十数年前にノイタミナでやっていた『墓場鬼太郎』の暗い雰囲気のファンで、反対に本家のゲゲゲシリーズは勧善懲悪な展開が多い印象がありあまり触れてきたことがありませんでした。
しかし本作は戦後の不安定なところから成り上がろうとする(男たち)の野心・お家問題・幽霊族の出生や戦いなどなど、すべての要素の噛み合わせが良く機能していると思います。
陰惨とした要素も多々ありますが各々が救われたり、ツケを払わされる点でゲゲゲシリーズに感じていたヒロイックな部分が良い意味で昇華出来ている作品でした。