私はこの映画のお客さんじゃなかったのかも。
映画作るってことは本当に膨大な作業と人数がともなっていて、カンタンに批判なんかできません。
だけど、水木しげるの作ったゲゲゲの鬼太郎が好きだから、観ていて心がどんどん冷めていきました。申し訳ない。
嫌だった点
・水木しげるの作品に流れる哲学、味といった大事なものが改変されて、いい話、受け入れやすいキャラクターに変えられちゃった
・いい話に改変する割に、幼いこどもなどの弱い立場の人間に悲惨すぎる結末を与え、救いとも取れないお情け数カットで粗末
・構成も粗末、エンドロールの横に流したアニメーションで説明を詰め込み
よかった点
・ゲゲ郎がかわいい
・時代背景を盛り込もうという努力がかすかに感じられたこと
・妖怪やバトルシーンの作画
単純に私が客じゃなかった。楽しく観た人たちがたくさんいるので、そこに水を刺すつもりはない。ただ原作の方がいいですよと強く思った。本気で。
妖怪やサンタクロースなどのファンタジーな存在は、語り継がなければ廃れる文化であるので、それをやってくれた人々には感謝をしています。