⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のsuiのネタバレレビュー・内容・結末

怖い要素が少しでもある映画は避けてきたけれど、話題になっていたので手に汗を握りながら映画館にいってきた。結果、見てよかった…話題になるのもわかるかも…と感じた。シンプルにバディものが好きなのも理由かもだけれど…。

気分が悪くなるほどに人間の醜悪さが表現されていて、月並みだけれど人間って怖いと改めて思った。一方で泥臭く立ち上がって先を造っていくのも人間であり、今を生きる人(特に大人たち)が未来に何を届けるのかを考えて行動する義務があるとも思わされた。

作中の『目に見るモノだけ見ようとするから見えんのじゃ 片目隠すくらいで丁度いい』というセリフが心に残っている。見えるという状態にあることが実際に見えるとはイコールではなくて、本当に心から見にいかなければ見えてこないものがあるというのを端的に表されていた。ちょっとだけ大好きな星の王子様の、大切なものは目には見えないんだよ〜みたいな言葉を思い出した。きっといっぱい見逃して生きているんだろうなと思う。

水木の最後のシーンはとても切なくて思わず涙が溢れる。