老人XY

そして僕は途方に暮れるの老人XYのレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
-
逃げ癖がある人は必見。

これ観て多少なりとも身につまされるそこの
あなた。「いやあ、まあ、でも俺(私)はさすがにここまでじゃないわ」って思うだろうけど、俺達マジでこうだよ。

こどもが大人になっていく、
動物から人間になっていく、
無意識から意識になっていく、
その臨界点間際の話だった。

謝罪だろうと告白だろうと、自分から口火を切るのって本当に難しいよね。勇気いるよね。いつまでも物事に対して受動的でいることだってできるはず。逃げ続けることだってできる。それこそ親父のように。でもそうしなかったのは本当に、本当に、偉いと思う。場を主宰できるのが大人。「なんかでしかないけどごめんなさい」ってふきだして笑っちゃった。そして泣いた。完全にこどもの言い草。
起きてる現象に対して、反射的に反応するんじゃなくて、「なぜ」を考えていくしかない。
それをひとつひとつ積み重ねていくしかない。日々の生活の中でその仮説を検証していくしかない。自分と自分との関係。自分と他人との関係。人間は考えることしかできない。器質的な問題を除いて、人間ってほぼ全員もれなくクソ頭良い(自分はバカだけどねって自己肯定感が低い人、それ他人に思わされてるだけだから!そういう負のスパイラル構造の中にいるだけだから!)。

内容についてはわりと言及できない。
俺の映画じゃん!と膝を打ってたら、お前だけの映画じゃねぇから!って。

全然他人事じゃないっす。

頑張ってクズを卒業しよう!そして誰かとパピコを分け合って、美味しいねって、それが人生の味だろオイ!
老人XY

老人XY