このレビューはネタバレを含みます
マッツ・ミケルセン主演の異色のバイオレンス作品。
復讐ドラマを通じて、登場人物それぞれの等身大の「心の傷」に焦点を当てながら、それでいて見る者に苦痛を感じさせない脚本が実に見事。そして何によりオタク三人組の個性が面白い。オタクの思い込みがとんでもない騒動を引き起こしてしまい、その結果、一番迷惑を被ったのがマフィア達だったというのが何とも皮肉。
過剰さを求められるリベンジ系映画の中で、非ハリウッド的な暴力に対する視点やラストの展開は、個人的には新鮮に感じとても良かった。
心に傷を負った人達が奇妙な繋がりでもって癒やされていくハートウォーミングな復讐劇。