シズミ

ライダーズ・オブ・ジャスティスのシズミのレビュー・感想・評価

4.1
舐めてた相手が実は殺戮マシーンでした系映画かと思いきや、意外と味わい深い作品だった。
主人公達がみんな何かしら心に傷を抱えており、そんな彼らが偶然や因果を介して巡り合わせる物語。

ストーリーや起こる出来事はシリアスな一方、見るからにな拗らせた理系ナード達のおかしな言動で笑いがありながら妙なテンポで展開していく。
コメディシーンかと思ったら、その奥に心の傷が見えたりするなどハッとする場面も。(レナートが四つん這いになるシーン、あれは彼が過去の経験から反射的にとってしまった行動って解釈でいいんすよね)

一点、残念だったのは理系ならではの頭脳プレーが見られるかと思ったが特になかった点。ハッキング能力だけでストーリーの展開にしか活かしてなかったね。戦闘は普通に脳筋だった。

偶然に偶然が重なる本作においては出来事には因果律はなく全て偶然に見えてくる。
自転車の件すらミスリードで、自転車盗難の件とは全く関係なく新しい青色の自転車をプレゼントしたのでは⁈というのは考えすぎか。
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