バテラ

ライダーズ・オブ・ジャスティスのバテラのレビュー・感想・評価

4.0
タイトルや予告編からマッツのカッコいいアクション映画かと思ったら、良い意味で裏切られた。これは親しい人を亡くした主人公やその娘のグリーフケアの物語なのだ。

主人公の妻は列車事故で帰らぬ人になってしまう。その列車に偶然乗り合わせた、数学者にある犯罪組織が事故に関与してる疑いがあると知らされた主人公は復讐を決意する…。

マッツ演じる主人公は一見冷静に見えても、心の中は悲しみや怒りが渦巻いていてグチャグチャだ。周りの人たちも何かしらの心の傷を抱えている。そんな人たちが関わる事によって、少しずつ痛みを受け入れ癒されていく。そんな繊細で優しい映画だ。悪党には優しくないけど。

あとアクションは少なめだけど、銃の扱いはカッコよくてポイントは高い。マッツもこの一見男らしい軍人だが、傷ついてる繊細な男を見事に演じている。色々と美味しい作品だった。
バテラ

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