ちゅにちゃん

真夜中乙女戦争のちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)
2.6
都内の大学に通う大学生の主人公が、学費支払いに追われバイトに明け暮れる中、同じ大学に通う破壊活動家と出会い意気投合。活動家の「東京爆破計画」に巻き込まれ、計画が実行されるまでを描くサスペンス。本作を見て思い出すのは1995年に起きたオウム真理教事件。社会に不満を持つ大学生を集めて地下鉄にサリンを撒いて大勢の人を殺傷。社会に居場所のない、孤立した青年を宗教が巧みに操り、マインドコントロールして破壊活動に従事させると言う前代未聞の大犯罪だった。しかしオウム事件のあった当時よりも現代の状況の方がもっと深刻。コロナ禍で所得格差が広がり、人との繋がりも絶たれ、将来を悲観して自殺する若者が後を絶たない。社会の矛盾が拡大する中、本作のような事件が現実にならない事を祈りたい。