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20歳のソウルのtokicmのレビュー・感想・評価

20歳のソウル(2022年製作の映画)
2.8
★★★☆☆
【そして輝くウルトラソウル】Hi‼
『20歳のソウル』 を観てきました。

漢字ひと文字で表すなら。。。「連」
いい映画です。ステキな映画です。
最後、連続して素晴らしいシーンが。

\ 感想+ストーリー /
本日のメニューはこちらとなります。

ステキな青空の下、当店フレンチtokiへようこそお越しいただきました。

まずは、前菜。

吹奏楽部のみなさんがなぜか踊る。
耐えきれない人たちは思います。
「どれだけがんばりゃいい 誰かのためなの?」

続きまして、スープ。
その味は、私達の高校にもオリジナル応援歌が必要だと言わんばかり。
味は、意外とあっさりしています。
曲名は、市船ソウル!へイッ!

自分が作った曲が、ベンチで流れるなんて…もはや
「夢じゃない あれもこれも
今こそ胸を張りましょう」

続いて、本日のお魚料理、ポワソン。
塩釜に包まれた鯛。
日本ではおめでたい日には鯛ですからね。
高校生の涙の卒業に相応しい塩っ気の効いたお味です。
「祝福が欲しいのなら
歓びを知り パーっとばらまけ」

ここまでは、料理長、佐藤浩市が作らせていただきました。
料理長による料理の説明、ひとつひとつの言葉が丁寧に、心を動かします。

ここでお口直しの「ソルベ」。
料理長が交代となります。
料理長見習い 神尾楓珠。

コース料理も後半戦。

後半最初にして、本日のメイン、肉料理はその名も「子羊たちの沈黙」
誰もがだまってしまうような、子羊のローストを赤ワインソースで。
生まれてまもない子羊を口にし、目を閉じるとそこに浮かぶのは、まるで、進学し彼女ができたと思いきや、突然の病の宣告を受けてしまう苦しさ。
「祝福がほしいのなら
悲しみを知り 独りで泣きました」

そして、食後のデザート、本日は、ガトーショコラとなります。
苦さと甘さ、添えられた生クリームがその苦さを抑えてくれます。
抗がん剤を飲み、手術を乗り越え、病気と戦っているところに、恩師からのコンクール曲の作曲依頼のよう。
「希望と失望に遊ばれて
鍛え抜かれる Do it...」

最後に、コーヒーと小菓子。
本日の料理はいかがでしたでしょうか?
そう、まさに、曲の披露を見届けると同時に、最後の時を迎えてしまうような、胸をうつ思いと重なります。
「祝福が欲しいのなら
底なしのペイン迎えてあげましょう」

以上で、本日の料理は終了
のはずが、、、

コーヒーを一口飲んで、お菓子には手を付けないままだったのに、急に下げられてしまいました…

そして、なぜか、頼んでもいない。
別の料理が。。。
いきなりの煮物。なぜ煮物?
味わいたかった本日のコース料理のはずが、突然、別のものに切り替わってしまいました。
それは、せっかく作曲したのに、違うアレンジなってしまったかのよう。

さらに、和菓子164種類の食べ放題がここからつきます。
まるで懐かしのメンバーが揃って、送り出す簡易オーケストラ。

最後は、満腹状態からのこれでもかと言わんばかりの演出に感動するはずが、感動いっぱいすぎて…もう動けません…
「ホントだらけ あれもこれも
その真っただ中暴れてやりましょう
そして羽ばたくウルトラソウル」ハイッ!

【オススメ鑑賞方法】
ハンカチ用意
千葉県民は観るべし!
高校野球・高校サッカー好きも観るべし!市船!
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