ロアー

ブラフマーストラのロアーのレビュー・感想・評価

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)
4.3
県内上映がなかったため、片道約1時間掛かる映画館にて鑑賞。でも時間を掛けて観に行った価値あった!インド映画だし長いしと敬遠せず、特にアメコミ映画好きな人にはぜひ観て欲しい映画でした。

要約するとその昔、神に祈りを捧げてパワーを授かった集団"ブラフマーンシュ"(いわゆるアベンジャーズ)がいて、動物や自然界のエレメントのパワーが宿ったそれぞれ"〜ストラ"と名のつく武器、総称"アストラ"を代々受け継いできたんだけど、そのアストラの中でも段違いに強力な武器である"ブラフマーストラ"(サノスのガントレットみたいなもの)のカケラを集めて、世界を破壊しようとする敵の刺客が現れてさあ大変って話です。
ごめんなさい、ここまでMCUに詳しい勢に向けて話してます。

このアストラの力というのが凄みのあるエレクトリカルパレード(ねぶたではない)みたいにキラッキラで綺麗だったし、アクションもVFXもすごくてめっちゃ面白かった。敵サイドがかな〜りしぶとくて、ハラハラするシーンもたくさんでした。

主人公シヴァは火のアストラの持ち主。
能力の目覚め〜修行〜戦いというヒーローものとしては王道の楽しいパートです。
シヴァは修行を始めたばかりなので自分で火を作ることはできなくて、でもロウソクやライターの火さえあればそれを何倍にも増幅して操れるというマスタング大佐みたいな能力なんですけど、この、能力に制限があるというのが良い。敵サイドの能力と言い、小さな火や一滴の水が戦況を変えるあの「キタ〜!!」って感じが厨二心をくすぐる・・・この感覚分かってもらえるかな?

共演後に結婚したシヴァ役のランビール・カプールと「RRR」にも出ていたあの超絶かわいいアーリヤー・バットの愛の物語も熱かったです。ダンスシーンの寺院やお祭りの描写もカラフルでキラッキラで、まるでバズ・ラーマンのミュージカルの世界で展開するMCUみたい。私の好きが詰まってる。
この映画は壮大な戦いの物語であり壮大な愛の物語でもあって、愛を告げるセリフの数々も中々すごいんだけど、これが後のリアル夫婦の本心のこもったセリフだと思うと余計にキュンときます。

インド映画好きとしては、冒頭チラッとシャールクの顔の端が映った瞬間「え〜そんな最初からいきなり大スターの登場なの!?いいの!?」と思わず興奮してしまいました。アクションもカッコよかったし、飄々とした態度もいかにもシャールクにぴったりな役柄。スペシャルゲスト的役なんだろうけどもっと活躍が観たかったな。

そしてシャールクは出し惜しまないのに、アミターブ・バッチャンは出し惜しむww(あともうちょい振り返って!)
光のアストラを操るバッチャン。剣が光を帯びてブイ〜ンと伸びるのがライトセーバーみたいでカッコよかったです。

だいぶ熱量高めで語ってしまいましたが、今作は"アストラバース"と銘打たれた作品のパート1なので、あと2本続編があります。
それほど待たずに続編も公開されるだろうと思ってたら予定は2年後だった!
続編って過去話に戻る訳でしょ?配役からしてめっちゃ気になる〜!

↓↓↓以下、ネタバレ感想メモ↓↓↓










MEMO---
・続編も絶対"愛"がテーマになるよね。水と火の能力という対極なのがまた良い(親子で火属性対決なのも良い)。あとデーヴとアムリタの手繋ぎシーンが完全に「RRR」と重なった
・デーヴ役が誰なのか気になって気になって調べたもののまだ分からず(IMDBでしか調べてないけど)でも、アムリタ役がディーピカなら、ここはもう、ビッグネームなリアル夫婦をもう一組投入でランヴィール・シン一択でいいんじゃないかと思ってます。ランヴィールなら狂気もロマンスもどっちも行けるし!
・テンジン君がかわいくて強くて好きだったのに、子ども相手に容赦なくて泣いた。と言いつつ心の中でテンジン君を「成功したエアベンダー」と呼んでてごめん。
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